ペットシッターのお仕事
2021.04.26ペットシッターの大変なこと・つらいこと・苦労
ペットシッターを目指す人の中には、現職者の大変なことやつらいことは何か気になっている人もいるでしょう。そこで今回は、ペットシッターの苦労話をご紹介します。
お仕事の大変さやつらさを学ぶことで、あらためて自分はペットシッターになりたいのかどうかが明確になるはずです。
この記事でわかること
・ペットシッターの仕事で大変なことやつらいことは何か
・ペットシッターに向いていない人の特徴
・ペットシッターがかかえがちな悩みは何か
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ペットシッターの大変なこと・つらいこと
ペットシッターの仕事をするうえで、つらいことや大変なことはどのような部分にあるのでしょうか。
ケガのリスクと隣りあわせの仕事
ペットシッターは飼い主にかわって動物のお世話をする仕事です。
初対面ですぐに心をひらいてくれるペットであれば、ペットシッターとしてもお世話をしやすいかもしれません。
しかし、ときにはどう猛(もう)な性格のペットと接する場面があります。ペットによっては慣れない人にさわられると噛んだり、攻撃したりしてくことがあるため、ケガを負うリスクがあるのです。
飼い主さまとの信頼関係の構築
動物のお世話をするだけが、ペットシッターの仕事ではありません。依頼人である飼い主さまと信頼関係の構築をはかることも、仕事のうちです。
お客さまは、ペットシッターを利用するにあたってあらゆる不安をかかえています。
たとえば「ペットシッターは、信頼のおける存在なのだろうか」「自宅でペットのお世話をしてもらうときに、ペットが虐待されたらどうしよう」などと考えているのです。
ペットシッターは、飼い主のそうした心配を取りのぞくために、誠心誠意をもってお仕事をしなければいけません。
業務中は、部屋に置いてある家具や物品をむやみにさわったり、飼い主の信頼性をそこねたりするような行動はつつしみましょう。
不規則な勤務
ペットシッターは依頼人のスケジュールにあわせて行動するため、不規則な勤務になってしまいがちです。一般的に多くの人が休んでいる土日に働くこともあれば、年末年始やお盆休み、ゴールデンウィークに出勤することもあります。
とくに夏期は、日中の暑い時間帯をさけて早朝や日が暮れてから散歩の依頼をする人が増えるため、ペットシッターはシフトを組むのが大変かもしれません。
ペットシッターに向かない人
つづいて、ペットシッターに向いていない人の特徴を見ていきましょう。
・動物が苦手な人
・「命」をおあずかりする責任感がない人
動物が苦手な人(動物アレルギーの人)
ペットシッターは、ペットの散歩をしたりエサやりをしたりと動物と向き合う仕事です。動物と接するのが苦手な人にこの仕事は向いていません。なぜなら人間から心をひらかないと、動物の警戒心をとくことは難しいからです。
ペットと人間がおたがいに信頼しあって生活できないと、事故やケガなどの思いがけないトラブルが発生することも考えられます。
ほかにも動物アレルギーの人は、命に関わるためペットシッターとして働くのは厳しいでしょう。
「命」をおあずかりする責任感がない人
いくら動物とはいえど、人間と同じ「命」のある生き物には変わりありません。
ペットの散歩中に人間が少しよそ見をしていただけで、事故に巻きこまれる可能性もゼロではないです。ペットや人間がケガを負うだけならばまだ救いはありますが、時として人間の不注意が原因で命をうしなうペットもいます。
ペットの命をおあずかりするという責任をもって仕事にとりくめない人は、ペットシッターの仕事に適しているとは言いがたいでしょう。
ペットシッターのよくある悩み
ここでは、ペットシッターのよくある悩みをまとめました。
・ケガを負うことにより、動物と接するのが怖くなってしまう
・お客様と円滑なコミュニケーションをとるのが難しい
・安定した収入を得ることは困難である
ケガを負うことにより、動物と接するのが怖くなってしまう
ペットシッターの中には、かつてお世話を担当したペットに噛まれてケガを負うことにより、動物と接するのが怖くなってしまう人がいます。
仕事の数をこなしていると、愛嬌のあるペットと接することもあれば凶暴なペットのお世話をしなければいけない時もあるのです。よってペットシッターは、ケガのリスクがある職業と割りきって仕事をしなければいけないのかもしれません。(173字)
お客様と円滑なコミュニケーションをとるのが難しい
ペットシッターはお客様と事前に打ち合わせを行います。ただ、1度話をしただけでは意思疎通がうまくいかないこともあるようです。
依頼主への確認事項として、
・ペットシッターが依頼主の家に訪問する日
・ペットのお世話をするにあたり、気をつけてほしいことや希望
・依頼主の緊急連絡先(59字)
上記について前もって確認しておかないと、あとでトラブルに巻きこまれることがあります。
たとえば依頼主が想定していたペットのお世話と、ペットシッターの業務範囲に違いがあると問題です。ペットシッターは仕事をする前に、飼い主とペットに関してや家のルール、業務範囲についてよく話しあっておきましょう。
安定した収入を得ることは困難である
ペットシッターの求人はほとんどアルバイト、もしくは業務委託です。最近ではペットショップや動物のトリミングを専門とするお店、動物病院が既存顧客向けのサービスとして展開しているケースも増えています。
いずれにしても他の職業にくらべると、ペットシッターの収入は不安定かもしれません。
理由はいくつか考えられますが、シーズンによって利用客に変動があるのが大きいです。
長期休暇や繁忙期はある程度の収入が見こめたとしても、平日や閑散期になるとほとんどお客さまからの電話がかかってこないことがあります。
いかにこの課題を解決するかは、ペットシッター次第です。
・動物病院と提携して、相互告知を実施する
・ペットホテルのサービスを提供していないペットショップに営業する
・近所のお店や住宅地にポスティングを行う
ペットシッターは上記のような方法を駆使して、新規顧客だけでなくリピーターを獲得しましょう。
ペットシッターの大変なこと・つらいこと・苦労まとめ
ペットシッターの仕事は、どのような点が大変でつらいのかをまとめました。ご紹介した内容は下記のとおりです。
・ケガのリスクと隣りあわせである
・依頼主と信頼関係を築くのが難しい
・予定やシーズンによっては、不規則な勤務をせざるをえない
ペットシッターの大変なことやつらいことをのりこえると、お客様から感謝されたり仕事にやりがいを感じたりする瞬間がやってきます。最初はけわしい道のりかもしれませんが、ひたむきに仕事にとりくむことが大切です。
参考文献