ドッグシッター
2021.06.27犬が上手にお留守番するためのしつけとは?ストレスを与えないコツ
なるべくならほとんどの時間を愛犬と過ごしたい・・・!そう思っている飼い主さんがほとんどですよね。でも、どうしても家族がみんなお仕事で、とか、おでかけ先がどうしても犬連れNGの場所などで愛犬を家でお留守番させなくてはいけない日もあります。そんな時、なるべくなら愛犬の負担にならないようにしたいですよね。今回はその「お留守番」について考えてみました。
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犬のお留守番の練習から
犬は急にひとりぼっちになるとストレスを感じる
犬は基本的に群れを好む動物のため、一人でいるとストレスを感じやすく、特に小型犬は寂しがり屋の傾向があります。
特に小さな頃からいつも誰かが家にいたり、普段からお客さんが多いお家で人が常に見えるところにいる環境で育つと、突然「お留守番ね」と言われても愛犬たちにとっては何がなんだかわからず、ストレスを感じ、ひどい時には体調不良を起こしてしまう可能性もあるのです。
犬のよくあるお留守番中の問題行動
練習をせずに、いきなり長時間のお留守番をさせると、愛犬たちはパニックを起こして問題行動を起こすことがあります。家に帰ってきたらペットシーツがメチャクチャ、クッションはビリビリに破いてトイレ以外の場所で排泄・・・飼い主さんが唖然としてしまった、という経験はありませんか?また、不安のあまり大きな声で泣き続けてしまう犬も少なくありません。
犬のお留守番の練習をする時期
お留守番のトレーニングは生後3ヶ月頃の子犬のときから少しずつしていきましょう。
特に1頭で飼っている場合は、子犬を迎えてお家の環境に慣れて来たら、ずっと一緒にいたいという気持ちをグッとこらえて最初は30秒だけでも愛犬がお部屋に1人でいる時間を作っていきます。
この時、子犬であればあるほど、注意したいのが誤飲です。お部屋にいたずらしそうなものや食べ物を子犬が届く位置に置かないようにしましょう。
犬のお留守番の練習方法
ケージやサークルに慣れさせる
ケージやサークルの中で、犬にとって居心地の良い場所を用意してあげましょう。ベッドを用意してあげるのもオススメです。
飼い主さんがいなくても安心して休める場所を作ってあげると良いですね。
誤飲が心配だったり、いたずらが心配な子にはお留守番中、ケージやサークルの中で寝ててもらうのが安心です。
飼い主がいなくなっても、必ず戻ってくることを覚えさせる
飼い主さんにとっては“出かけたら家に帰ってくる”のが当たり前でも、愛犬たちにとっては「なんで出ていっちゃうの?」「戻ってくるの?」「このまま一人になっちゃうの?」などの不安にかられます。
まずは、本当にお留守番をさせる前に練習として、犬をケージに入れた状態でお部屋から出て愛犬の視界から消えてみましょう。最初のうちは置いていかれたと思って不安になりますが、「必ず戻ってくる」ということがわかれば段々と愛犬も安心して待っていられるようになります。
少しずつ視界から消える時間を増やす
はじめは視界から消える時間を30秒位にし、少しずつ時間を増やしていきましょう。この時、愛犬が不安で鳴いていても、戻る時間まで我慢です。愛犬のためと思って焦らず、様子を見ながら慣らしていきましょう。
決して急に長時間のお留守番をさせないように!
また、トレーニング中もケージから出したらたくさんほめて、たくさん遊んであげましょう。
犬にストレスを与えないための環境づくり
室温を調整する
夏は熱中症対策、冬は防寒対策など、体調不良を起こさないように環境には注意しましょう。ケージに入れてお留守番をさせる場合は、暑くても寒くても移動することができません。特にエアコンの温度設定や、ケージを置く場所には気を付けましょう。
また、フリーにしている場合はいたずらをされないように愛犬が届く位置には食べては困るもの、齧ったらいけないものは置かないようにしましょう。
寒い時にはホットカーペットも良いですが、ずっと同じ場所にいると低温やけどをしてしまう可能性もあるので温度設定には気を付けましょう。また、ストーブなど倒して火事になる可能性があるものも厳禁です。
電気を使うものは、万が一おしっこをかけられても大丈夫なように、コンセントは愛犬が見えない位置に置くなど工夫しましょう。
快適に過ごせる場所を用意する
ケージやサークルなどでお留守番の場合はもちろん、フリーでもベッドやお水、トイレなど必要最低限のものは用意しておきましょう。もし、ペットシーツを破いてしまう心配がある場合は、いたずら防止のカバー付きのトイレトレーを使うなど、工夫しましょう。(普段からカバー付きのトイレでも排泄できるようにしておきましょう!)
お気に入りのベッドや毛布などを用意して、愛犬が安心して待っていられるような環境づくりがとても大切です。
おもちゃを用意する
お留守番中に愛犬が寂しくならないように、愛犬が好きなおもちゃやトレーニンググッズを用意するのも一つです。
ガムなど、小さくなって飲み込んでしまう可能性があるものは避けましょう。
知育玩具などで遊んでいてもらうのも良いですね。この場合も、飲んでしまう可能性がある場合は怖いのでまずは愛犬がおもちゃをどの様にして遊ぶのかを飼い主さんが見ていられる環境で遊ばせて様子を見ましょう。
おもちゃに夢中になって遊んでいる間に飼い主さんが帰ってくるのが理想です。
犬の上手なお留守番のためのしつけのコツ
外出前後に遊ぶ
お留守番の前後にお散歩へ行ったり思いっきり遊んであげるとストレス発散になります。たくさんコミュニケーションを取るチャンスでもあるので、短時間でも実行してみましょう。
コミュニケーションを取った後、しばらくして愛犬が満足してお留守番できるようにするのが理想です。
出かける直前は過度なスキンシップや準備を見せるのを避ける
お留守番がかわいそう・・・と言って、過度に出かける直前まで遊んだりなでたりするのは逆効果です。急にひとりになって寂しくなってしまいます。
お散歩や遊んだ後、少し時間を置いてから出かけるようにしましょう。
また、出かける直前に出かける準備をしていると、それだけでも不安になってしまう子もいるので、なるべく愛犬が見えない位置で準備をしてみてください。
帰宅後は落ち着いて声をかける
帰宅後には、お互い嬉しくて興奮しがちです。まずは飼い主さんが落ち着いて「ただいま」と言った後、愛犬が落ち着いてからたくさん褒めてあげましょう。そこでとびっきりのおいしいおやつをあげても良いですね。
上手にお留守番ができるようになるためには、特に飼い主さんがお仕事をしている場合、「それが日常」ということをわかってもらうのが大切です。
本当はいつでも一緒にいられるのが理想ですが、現実はなかなかそうじゃない事が多いですよね。今は、お留守番中の愛犬がどんなことをしているかがわかるカメラなども売っているので、そういったものを活用するのも良いかと思います。
我が家の先代の愛犬は、何も言わずに出ていくと不安で鳴いていましたが、「仕事に行ってくるね」と毎日声を掛けてから出かけるようにしたら、ピタッと鳴くのをやめた経験があります。
どの子にも効果がある方法ではありませんが、お留守番をする理由を愛犬に伝えてあげるとわかってくれる子もいるので、一度試してみてはいかがでしょうか?