ペットシッター
2021.04.26ペットシッターによる盗難被害と防止法をご紹介!
動物を飼っている人の中には、仕事やプライベートが忙しいとペットシッターにペットのお世話を依頼している人もいるのではないでしょうか。
基本的にペットシッターは依頼主の自宅へ来てペットのお世話を担当してくれるため、事情にありがたいです。
その一方で、ペットシッターによる盗難被害が出ています。今回は実際にあったトラブルをご紹介するとともに、盗難防止法をご紹介。今後ペットシッターを利用する際に、お役立てください。
この記事でわかること
・ペットシッターによる盗難被害の事例
・ペットシッターによる盗難をふせぐにはどうしたらいいのか(対策を紹介)
ペットシッターによる盗難被害
飼い主にかわって、動物のお世話を担当してくれるペットシッター。忙しい日々をおくる飼い主にとってはありがたい存在です。
ところが、ペットシッターを利用して散々な目にあっている人もいます。
依頼主が心から信頼していたペットシッターに、金品を盗まれる事件をニュースや新聞などで見かけたことはありませんか?
ここでは、ペットシッターによる盗難被害(よくある例、実際のケース)をご紹介。
飼い主のみなさんは、トラブルに巻きこまれないためにもご一読ください。
よくある例①高価な物品を盗まれる
自宅でブランドバッグや洋服など、高価な物品を保管している飼い主さんは要注意です。
なぜならペットシッターにペットのお世話を依頼したあと、家の中にあった家具や貴金属がなくなる事件が多発しています。
ペットシッターを家にあげる際は、大切なアイテムを保管している部屋に鍵をかけておきましょう。
「うちに来るペットシッターは、優しいし礼儀正しいから大丈夫」と思っている飼い主さんが1番危ないです。善良そうに見えるペットシッターにかぎって、盗みを働くことがあります。
よくある例②お金や通帳を盗まれる
物品と同じくらいお金や通帳の管理は徹底して行うべきです。
大切な物品を盗まれたときは、警察に被害届を提出するときに盗難にあった旨を伝えやすいかもしれません。
しかしお金は、金庫や防犯カメラを設置していないかぎり物的証拠をつかみにくいため、泣き寝入りせざるをえなくなるケースがあります。
いくら気のいいペットシッターだからと言って、完全に警戒心をとくことは危険です。人の大事な物やお金を盗む人間は、そうした人の弱みにつけこんできます。
実際に起こったケース〜元宝塚・毬谷友子さんの場合〜
2016年12月に放送された「しくじり先生 俺みたいになるな!」に、俳優の毬谷友子さんが先生として出演しました。毬谷さんといえば、元宝塚・雪組娘役スターとして活躍していた過去があります。
毬谷さんは、かつて心の底から信用していたペットシッターに金品を盗まれました。被害総額はなんと1,000万円以上にもおよぶのだとか。
彼女は番組内で「だまされやすい人の特徴」を解説しました。ここでは、毬谷さんがペットシッターにどのような手口でだまされたのかをご紹介します。
1985年に宝塚歌劇団を退団した毬谷さん。スター人生に幕を閉じたあとは、舞台やドラマに出演していました。
1995年、毬谷さんは独身のさみしさをまぎらわせるため、犬を飼うことに。ところが当時の毬谷さんは毎日時間に追われていたため、犬の面倒を見きれません。そこで彼女は、犬の世話をしてくれる人を探し、知人からペットシッターを紹介されました。
ペットシッターは、品のいい女性でお金に困っていない人でした。そのうえ毬谷さんの犬がペットシッターに対し心をひらいたことから、毬谷さんはペットシッターに愛犬のお世話を頼むことにしたのです。
毬谷さんは仕事を丁寧にこなすペットシッターのことを信用しきって、ついには家の合鍵をわたしてしまいました。その後、待ちうけていた未来が地獄だとは知らずに……。
ある日、毬谷さん宅に置いてあったはずのお金が忽然(こつぜん)と姿を消しました。
最初は原因が分からなかった毬谷さんでしたが、ペットシッターに合鍵を渡したのをふと思い出します。
毬谷さんは「まさか」と思いながら持ち物を調べたところ、高価な着物や貴金属までなくなっていることに気づいたのです。
これはペットシッターのしわざだと思った毬谷さんは、証拠をつかむために探偵を利用しました。その結果、毬谷さんの家に出入りしていたペットシッターが金品を売りさばく現場をおさえます。
毬谷さん宅で盗みを働いていたペットシッターは、他の人からも金品を奪っていたことが判明しました。その後ペットシッターは逮捕されたとのことです。
この事例を読んだ人は「有名人でお金をもっているからねらわれた」と思っているかもしれません。しかし、お金持ちの家だけが盗難にあうとは言いがたいです。
ペットシッターをご利用になるみなさんは、日頃から危機意識をもち防犯対策をしておきましょう。
ペットシッターによる盗難防止策
ペットシッターによる盗難をふせぐための対策をまとめました。
・動物取扱業の登録を確認
・防犯対策の確認
・保険加入の確認
動物取扱業の登録を確認
ペットシッターとして働く際は、動物取扱業の登録が義務づけられています。また、動物取扱業の登録証は、顧客の見えるところにかかげるルールがあるのです。
つまり、登録証の確認ができないペットシッターに依頼するのは避けたほうがよいでしょう。
防犯対策の確認
ペットシッターによるサービスを展開する会社によっては、トラブルを未然にふせぐための対策を行なっている場合があります。
たとえばペットシッターは2名体制で業務に取りくむ、ペットのお世話をしている様子を動画におさめて依頼主にメールで送るなどです。
トラブル回避のために、ペットシッターとのヒヤリング段階で防犯対策の有無を確認しておくとよいかもしれません。飼い主はヒヤリング内容に納得したうえで、発注するかどうかを決めてください。
保険加入の確認
ペットシッターを利用する際に、保険への加入が義務づけられているわけではありません。しかし第三者による盗難の心配をしている飼い主は、ペットシッターに関する保険商品を検討すると良いでしょう。
プランの中にはペットシッターが業務の最中に、家の物をこわしたり汚したりしたときに適用される補償制度があります。飼い主は、万が一の事態にそなえて保険に加入しておくと安心です。
ペットシッターによる盗難被害と防止策まとめ
ペットシッターによる盗難被害と防止策についてご紹介しました。
よくある例としては「物品を盗まれる」「お金や通帳の盗難被害にあう」の2つです。
あらかじめ断っておきたいのは、すべてのペットシッターが金品を盗むとはかぎりません。
しかし過去には、有名人が信用していたペットシッターに1,000万円以上の金品を盗まれる事件が発生しています。そうした被害にあわないために、予防線を張っておきましょう。
参考文献